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第4回国際高専トークセッション「イノベーション」とは

2017年12月20日

イノベーションを起こす人材の育成について、事例を参考にしながら意見を交わしました

イノベーションを起こす人材の育成について、事例を参考にしながら意見を交わしました

第4回国際高専トークセッション「イノベーション」を、12月9日(土)に金沢工業大学大学院東京虎ノ門キャンパスで開催し、教育関係者や子どもの進学先を検討する保護者の方などにご参加いただきました。

はじめに、伊藤周准教授が「ICTのイノベーション教育」と題して講演しました。伊藤准教授は「予想を超えるスピードで働き方、学び方、そして社会全体が変化し、正解がない時代である今、ユーザーが納得できるような新たな価値を創り出すことが求められている」と前置きし、イノベーターになるための要素として「Associating(関連付ける)、Question(疑問を持つ)、Observing(観察する)、Experimenting(試行錯誤)、Networking(人とつながる)」の5つを挙げました。また、来春からスタートする国際高専で行われる、イノベーション力を高めるための「エンジニアリングデザイン教育」について、「単なるモノづくり教育ではなく、チームで問題を発見し、数理工、ビジネス、工学倫理、コンピュータスキルなどさまざまな知識と技術を融合して、新たな価値を創り出す力を養う」と説明しました。

続いて、国内外で数々のマーケティング戦略立案やブランドプロジェクトを手がけ、ユーザー起点のイノベーションプロジェクトをリードしてきた株式会社博報堂ブランド・イノベーションデザイン局HUX部部長・岩嵜博論氏をゲストに迎え、松下臣仁教授、伊藤准教授とパネルディスカッションが行われました。岩嵜氏はイノベーションを「発明や単なる技術革新とも違い、使い手や社会にとって価値があると認められること」と定義。松下教授、伊藤准教授は「単体の技術を融合させ、持続的なものとし、人間の行動規範を変えた時点でイノベーションになる」と見解を述べました。

岩嵜氏はイノベーションの最新トレンドとして自動車関連産業を例に挙げ、自動運転・アシスト運転の目覚ましい進歩には、通信技術、AI、センシング、画像認識など、今まで個別に開発してきた技術が凝縮されたことが背景にあると指摘。今後の社会では、一人の専門家のみが突出するのではなく、デザイナー、ITなどさまざまな分野の関係者がアイデアを持ち寄り、工夫し洞察することの重要性を強調しました。

最後に岩嵜氏は、これから求められていく人材を、広く浅く知識を蓄積しつつ、専門性を掘り下げ、幅広い視点で問題解決を導くことができる「Π(パイ)型人材」という言葉で紹介しました。また松下教授は「デザイン、ビジネス、エンジニアリングの三位一体が産業界から求められており、複眼的思考が重要」、伊藤准教授は「複合的な知識とスキルを持ち寄り、チームでデザインや製品を創出する力、そして現状を見る目を養う方法として常に『なぜ?』と疑問を持つ力を国際高専では育成したい」と、それぞれの見解や思いを述べ、ディスカッションを締めくくりました。

20171209 ICT4-5 Ito

イノベーション教育について講演する伊藤准教授

20171209 ICT4-6 Iwasaki

岩嵜氏をゲストに迎えたトークセッション